HN9ワーク 11日目

Mr.オクレという人がいる。

今も健在だろうか?

よしもと所属だったか、後輩から「オクレ兄さん」と呼ばれていた。

ネガティブキャラ、メガネでガリガリ・・・

陰気な役所の課長みたいな風貌だった。


『ヒミズ』という漫画がある。

『稲中卓球部』の作者が書いた鬱漫画。

読んだのは10年以上前だが、

以来、ニュースなどで悲惨な事件を目にする度、

この漫画に登場する「バケモノ」が脳裏を過る。

物陰から加害者を見つめる、得体の知れない「バケモノ」・・・


私の中にはこの「オクレ兄さん」と「バケモノ」を足したキャラ

「オソレ兄さん」が存在する。


自分の中に「恐れ」を感じた時、

物陰からこちらを見つめている「オソレ兄さん」に気付く。


繊細で、疑い深く、不安症のオソレ兄さんが

青白い顔して、ブツブツ言いながら、こっちを見てるのだ。


恐れは確かに存在する。

強がったところで、無視も否定もできない。

恐怖に支配されると、人は自分の軸を失う。

自分の舵取りを、他人や外部に明け渡してしまう。

嫌と言うほど経験してきた。


けど実は、「恐れは恐れ」としてただ「存在するだけ」なのだ。

なんの力も持ってはいない。

危害を加えることもない。

暗がりから、こっちを見てるだけ。


恐れから解放されたいなら、恐れを受け入れることだ。

否定は執着の始まり。

執着は視野を極端に狭める。

選択肢を失う。


だから私は

オソレ兄さんの居場所を、自分の中に作ることにした。

真ん中ではなく、隅っこぐらいに。

隅っこでブツブツ言ってるオソレ兄さんに

ちょっと離れたとこから声を掛け、なだめる。

(大丈夫、大丈夫・・・)

オソレ兄さんの姿が見えなくなるまで、繰り返し、繰り返し。


「蛇」と対峙していると、つい深刻な気分に陥る。

深刻は波動にある内は、物事は良い方向に転がらない。

深刻さから抜け出すには、ユーモアが必要だ。

絶体絶命の場面でジョークをかますハリウッド映画みたいに。


オソレ兄さんの顔を思い浮かべると、ちょっと面白い。

ネガティブな関西人ってだけで面白い。

ありがとう、オソレ兄さん。

いや、オクレ兄さん。

お元気でしょうか?




















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